不動産王トランプ氏のカジノ、経営不振で閉鎖へ

米東海岸のリゾート地アトランティックシティー（ニュージャージー州）の著名カジノのひとつ「トランプ・プラザ・ホテル＆カジノ」が経営不振で9月中旬にも閉鎖することを、同カジノの広報担当者が14日明らかにしました。創設者として長く経営に加わっていたドナルド・トランプ氏は米不動産王として知られており、同氏の経営するカジノ閉店の報せにカジノ業界は少なからずショックを受けているようです。(失職者は1000人を上回る予測)

激化する経営競争

アトランティックシティーは、西部のラスベガスと並び、多数のカジノが存在することで有名ですが、近くの州にできた新興カジノとの競争が激しく、近年は観光収入の減少が続いています。アトランティックシティーでカジノ施設の営業停止が明らかになるのは｢トランプ・プラザ・ホテル＆カジノ｣を含め今年で4件目と経営競争は激化しています。

日本で注目を集めているカジノ法案が可決され、日本にカジノが建設されればマカオ・シンガポール・韓国といった、アジア各国のカジノ経営競争は更に加速することがもはや明白。カジノ法案自体の可否も気になりますが、日本のカジノが世界で生き残るために今後どういった方針が打ち出されるのかにも注目です。