ヨーロッパでオンラインギャンブルが急成長
近年、急成長を見せるマカオのカジノとは対照的に、ヨーロッパのカジノは2010年から2012年にかけて市場規模の縮小を余儀なくされている一方でオンラインギャンブルが急激に成長しています。こういった事情の背景には、各国のカジノに対する政策の違いが顕著に表れており、今後ますます拡大していくものと思われます。
マカオとヨーロッパカジノの違い
ヨーロッパと、マカオを比べた時の、決定的な違い何のでしょうか?マカオでは行政が、施設の位置や量をコントロールし、カジノの売り上げに対する税を低く設定し、事業者に再投資余力を与えました。また、地区を限定することでお互いに競争力が高まり、結果的にサービスの向上やインフラの改善に繋がりました。
一方ヨーロッパでは、各地に500を超える新旧様々なカジノが存在し、行政側は事業者に対して高い税金を設定するなど、マカオに比べて競争力も低いうえに再投資余力もないので、市場縮小へと向かっていきました。
カジノに対して長い歴史を誇るヨーロッパだからこそ、陥った事態とも言えますが、マカオやシンガポール、ラスベガスのカジノに比べると、時代に即していないと指摘する一部の専門家も存在するなど、ヨーロッパの店舗型カジノは厳しい現状に晒されています。
オンラインギャンブルに活路を
こういった現状を打破すべく近年、ヨーロッパでは、オンラインギャンブルの合法化に力を入れており、2013年は店舗型カジノの売り上げが約7,000億なのに対し、オンラインギャンブルは約1.5兆円(内オンラインカジノが約3,000億円)と好調な収益額で、この金額は総ギャンブル市場の13%を占めており、今後ますますの成長が期待されています。
日本にカジノが建設された際には、今以上に日本語に特化したカジノ系運営サイトやサービスが増えることも間違いないでしょう。今秋の臨時国会でのカジノ法案の可否次第ですが、今後オンラインカジノ業界がどのように展開していくのか楽しみです。
公開日:2014/08/25 | カテゴリ:ギャンブルニュース